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淡路瓦の粘土

      2016/08/12


ブログタイトルの「淡路島の神秘の粘土」とはどういったことを言うのでしょうか。いぶし瓦はどうして作られるのでしょうか。そこからお話させていただきます。燻化(表面に炭素膜を形成させるため・いぶす・工程)することがいぶし瓦最大の特徴。粘土を1000度前後で焼成し一旦その高温の状態で窯を密閉します。その後920度前後まで温度が下ったときにブタンガス(昔は松葉を使用していた)を窯に打ち込みます。窯の中に閉じ込められた炭化水素が熱によって分解され、炭素(グラファイト)だけが瓦表面を覆うって薄幕を形成するというわけです。尚、余分なガスや分解した水分等は俗に言う「ふかし穴」から排出されます。
この方法は現代「CVD法」と呼ばれ半導体生産現場で近年活用されているいわば先端ハイテク技術です。先人達に古より試行錯誤を繰り返し幾多の苦難を克服しながら、経験的にこの方式を確立されたことに感謝するしかありません。
このように、基板である素地を最高の硬度で焼結させる温度域と炭素膜が最も良い状態(高品位炭素膜)に形成される温度域がほぼ一致している。天然素材の粘土では奇跡的でありこれが神秘の粘土といわれるゆえんです。

{写真}いぶし中/ふかし穴からガスが排出されているところ
手前側/焼成用制御盤(温度設定通りにバ-ナ-を調整して瓦を焼
き上げます。

 - 瓦のはなし

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